資料保管室

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クロノ巣さん (7dmy55dn)2020/3/14 22:21 (No.37422)削除
ゴエモンとオーラ






オーラ「チューーーーーーーーーー、、、、」(機動官としての仕事をこなし、捕まえた吸血鬼の上に座って血液の水筒にストローをさして吸っている。他の捜査官たちは事後処理を行っている最中なので今は彼、もとい彼女一人だ)ゴエモン「おんやぁ?似たような匂いがしたと思ったら小僧、みょうちくりんな格好してんな」(と、そこに音もたてずにゴエモンがやってきた。同じ匂いに興味を示してやってきたらしい。そんなゴエモンに対して同じ匂いを感じたオーラはビックリして水筒をしまい、座っていた吸血鬼の後ろに隠れる)ゴエモン「おいおい隠れるこたぁねぇだろ?何も取って食おうとなんざ思ってねぇよ」オーラ「、、、同じ匂い、あの嫌な所と一緒。貴方は、あそこから来たの?」ゴエモン「、、、そうだぜ、おめぇさん俺が脱走する前に脱走した奴だろ?話は聞いていたが本当に失敗作なんだなぁ、この匂い、、血が全く栄養になってねぇな」オーラ「、、、うん」(ゴエモンには敵意が無いことを感じたオーラは前に出てくる)オーラ「そういう貴方は、何をされたの?」ゴエモン「俺か?俺の名は石川五ェ門、まぁ、体の持ち主の潜在意識をまんま乗っ取っただけの俺様本人の意識でーた?らしいぜ?」(何と、ゴエモンの正体は元々普通の吸血鬼に石川五ェ門の人格データを憑依させた存在なのだという)オーラ「、、何それ?」ゴエモン「俺様もよくわかんねぇよ。まぁ、俺様みたいな奴をどんどん作ってやるー、とか言ってたなあの白装束着た連中は」(ふぁ~、と大あくびをして)ゴエモン「それじゃあ俺様は面倒な奴等に見つかる前にトンズラさせてもらうか。じゃあな小僧、また縁があったら飴でもくれてやるぜー」(そういって彼は夜の闇に消えていく)((END
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さん (7d5lsv1s)2020/3/4 17:34 (No.36724)削除
いつかの
新デザインになりました
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さん (7d5lsv1s)2020/3/4 09:37 (No.36702)削除
法華津
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さん (7d5lsv1s)2020/2/3 23:25 (No.34640)削除
神絵師
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弐号さん (7d5ufhs5)2020/2/2 01:20 (No.34503)削除
千堂 誉警部 過去
公安部所属時代、千堂には妻子がいた。
妻とは若手の頃に出会い、共に捜査を重ねるごとに惹かれ合い結ばれた仲。
小学生ぐらいにもなる子供も間に生まれた。妻は子もできたことで引退。
住まいは一端のマンションに住まうのも難しかったためかとある雑居ビルの一室に住まうことになる。
しかしそれでも幸せな日々を過ごしていた。
しかしある日、千堂は自身の教え子である鹿ノ倉 庵巡査長が敵性吸血鬼側へと寝返ったこと、鹿ノ倉巡査長が千堂に対して個人的な怨恨を抱えていることを知る。
家族に危険が及ぶと察知した千堂は、妻に危険が及ぶかもしれないことを警告する。
千堂はその日、特捜の監視という任務によって持ち場を離れられずにいたため、千堂の信頼する後輩刑事にもついてもらっていた。
その日の夜、監視の任務を遂行中に千堂のスマホに着信。
通話に応じると、電話越しに「誉…助けて…」という女性の声と「畜生!!もう…保たねぇ……!!」という若い男性の声、そして子供の泣き叫ぶ声が聞こえる。
妻と子、そして2人を守らんと動いている自身の後輩の声だった。
血の気が引く。血相を変えて持ち場を飛び出し、家へと戻って行く。
家へ帰り着くなり銃を構え、中へと突入する。
千堂は家の中の光景を見ると言葉を失う。家の中は荒れ、あちこちに血がべっとりとついていたのだった。
荒れた家の中、壁に寄りかかって倒れている人影を見つけると駆け寄る。
倒れていたのは自身の後輩。手首に一直線の傷に、腹と背中にいくつもの穴が空いている。既に息絶えていた。
そして背後から女性の呻くような泣くような声。振り向くなり、こちらへ向かって飛びかかってくるではないか。
敵性吸血鬼か。そう思い、覆い被さらんとするそれを蹴飛ばす。そして拳銃を構えてそれを見るなり、再び絶句。
襲いかかってきたそれ…その女性。


俺の……!!!

千堂の妻だったのだ。
既に血を吸われ、人ならざる何かに変わり果てていたのだ。
千堂は絶叫し、それでも苦しみにとらわれる愛する妻を楽にしてやらねばならない。それに、彼女を世に放ってはならない。そう思いながらも、愛する妻をこの手で殺めるなどできない。
言葉を投げかけたり、家族の写真を見せたりするも、最早、彼女だった彼女は、自分の知る妻ではない。
怪物だ。
千堂は絶叫し、そして涙を滝のように流しながら妻を押し倒し、押さえつけ、顎に銃口を当てる。
ごめん…本当にごめん…許してくれ…!
そう何度も何度も言葉にしながら、泣く。そして引き金を引く刹那。
ごめんね、ありがとう。
人ならざる何かに変わり果てながらも今際の際にそう言う妻。
しかしもう止められなかった。
既に引き金を引いていた。
顎から頭へ弾は貫通。
脳漿が弾けていた。即死だ。
泣く。ただ泣き叫ぶ。
そしてハッとする。我が子は?
そう疑問に思うと共にクローゼットの方からひたりひたり、と足音が聞こえる。
我が子が生きている!!
そう希望を見出した千堂は藁にもすがる思いでクローゼットの方へ駆け出す。
クローゼットから我が子を見つける。
無事か…!!?






否。現実は非情である。
既に我が子も血を吸われ、人ではないものへと変わっていた。
こちらへじりじりと距離を詰めてくる。
あまりのことで拳銃を落とす千堂。
距離を詰め、今にも自分を食らわんとしてくる我が子を受け入れられなかった。
やめてくれ…冗談だって…いつもみたいに嘘だって笑ってくれ……
そう何度も思いながらも目の前で血走った眼をしてこちらを見る我が子を見る。
もうだめだ。
どうにもならないことを悟る。
葛藤している最中に拳を握り締めすぎていたせいか、手には血が滲んでいた。
そしてその両手を愛する我が子へそっと伸ばす。
伸ばした先はその小さな体全体ではない。細々と息をするその首。
ごめんな…ごめん……父さんを…許してくれ……
涙を流しながら、我が子の首をその両手で持てる力全てで締める。
やがて息が止まってゆく我が子を見ることも叶わなかった。
そして、息絶えた子を抱きしめるとこう呟く。

苦しかったろ…?遅くなってごめんな……父さん、仕事が忙しくて…来れなくってごめんな…
もう、楽になったか?…ゆっくりおやすみ。

そして死した我が子を抱え、自身が撃ち抜いた妻の側へ寄ると

君も、すまなかった。こんな時に何もしてやれずに。
ただ、息の根を止めてやることしかできなくて。
この子のことを守ろうとしてくれてたんだよな……ありがとう。

さらに自身の妻子のために命を張った後輩にも。

俺が早く駆けつけていれば…お前も苦労せずに済んだな。
いつもはビビって逃げ腰だったくせに、漢見せてくれたんだな。
ありがとな…ゆっくり休んでくれ。

死んでいった3人にその言葉をかける。
後輩のスーツの裏ポケットから傷と血のついたジッポライター、妻の化粧棚に置かれていたサングラスを手に取るとサングラスをかけ、そしてジッポライターをしまう。
その場から崩れ落ち、そして辺りにも響き渡るような慟哭をあげる。
自身も死んでそっちへ行こうか、そうも考えた。

立ち上がり、拳銃で自殺を図ろうとした瞬間、ふと何かを感じ取り、振り向く。
すると部屋の壁一面に大きく、血で『庵』と殴り書きされているではないか。

その瞬間、死ぬ気も失せる。
あの男が仕組んだことだったのか。
それを知るなり、こみ上げる憎悪。
この手で、あの男に、あの屑を、捕らえてやる。
できることなら永遠の苦しみを与えてやる。
そう心に誓い、スマホを取り出すと誰かに連絡する。


「公安を離れます。…俺を特捜へ配属してもらえないでしょうか。
実は、ある男が裏切りましてね。

…ええ、そうです。
SSランクの敵性吸血鬼です。
名前は」


鹿ノ倉 庵
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さん (7d5lsv1s)2020/2/1 22:26 (No.34488)削除
お洋服。
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飴玉さん (7ddwodxc)2020/1/29 23:47 (No.34304)削除
破綻し破裂し破壊された人格形成難あり






自作小説(雪宮が主人公)の台詞、最高にクレイジーなので閲覧マジで注意です。









よろしいですか?
覚悟はいいですか?













セイギノミカタの味方っていつも同じ事言ってるよな、から思いついたものです。
飴玉さん (7ddwodxc)2020/1/29 23:47削除
「そんなクソつまんない『一般論』じゃなくて、もっと馬鹿馬鹿しいユーモアに溢れた君の『持論』無いの?」


「命は尊いものです、大切にしましょう。人間は道具ではありません。苛めてはダメです。人間の売買は違法です。悪い事です。やってはいけません。

命はともだちです。
命はなかまです。
命はかぞくです。


――……あぁ、あああぁぁぁあははははははは聞き飽きた!!!! つまんないつまんないつまんない!!! 皆しておんなじコトばーーーーっかり喋ってさ!! なに?ロボット?ロボットですか?コピペ使い回し乱用上等のロボットか何かですかぁぁぁ??
ねぇねぇねぇねぇセイギノミカタってそれしか言う事無いの?それしか言えない設定なの?そういう決まりなの?教えてよ、それどの教科書に載ってるの?
もう覚えてないけどさ、もう知らないけどさ、もう死んじゃったけどさ、もう殺しちゃったけどさ、耳の裏にこびり付いてるセイギノミカタ様のカスみたいな台詞は全部それなんだよ!口から吐き出すモン皆いっしょ!いっしょ過ぎて個性無いっつーの!! あははは!!!
ワルイコトってさ、理由とか動機とかすっごく色々で数えられない位あるんだよ。
でもセイギノミカタは一つの『一般論』しか提唱しないよね!! 『命は大切にしましょう』!それだけ!! 馬鹿だねクソだねふざけてるね狂ってるね!! 狂ってるぼくからしてみたらそんな命に対する愛護精神の方がとっぽど狂気の沙汰だわなぁ!!! 意味解んねぇ!!! ゴミかよ!!!
言ってみてよ!ねぇ!君だけの『持論』を!!! 命は大切になんてセイギノミカタ様になってるクセに同じ命である吸血鬼を道具みたいに扱ってる最高にイリーガルな君がまさかごくごく普通の『一般論』だけしか持って無いはずないもんねぇぇ?
取って付けたような建前付け焼刃正義感隠しきれてない癖に『それっぽい』お題目を胸張って唱え続けるつもりなら!!! ほら!!! ぼくを論破してみせな!!! 言ってみろよクソ餓鬼が!!!! あっはははははははははははははは!!!!!」
飴玉さん (7ddwodxc)2020/1/30 00:18削除
雰囲気的なPU
※猟奇的な表現あり、閲覧注意





「逃がさないよ~!」




バキバキバキィ!!!

「きゃあっっ!!?」


思わず『少女』らしい素の声が零れる。
突然両足が何かに固定されてつんのめり、少年は転倒する。受け身を取れなかったので端整な顔をしたたか打ち付けてひりひりと痛んだ。
これまでならば転ぶ前に彼が支えててくれたのに!久方ぶりに感じる痛みに涙が滲んだ。
少年が自分の両足を見れば、足首から下が氷漬けにされて床に縫い止められているではないか。どう身動ぎしてもびくともしない氷の足枷に更なる焦燥と狼狽が募る。

もがく少年の前にすたすたと歩み寄って来たのは白い悪魔。
スノウの至極愉快そうな、無邪気な笑顔に少年が「ひっ」と小さな悲鳴を上げる。毅然とした態度や気丈な振る舞いはもう何処にも無い。
全くの苦労知らずで『最強』を謳い、在り来たりな正義論のみを提唱していた少年には自身で築き上げたあるべき『信念』が無いのだ。自尊心はあっても保てるだけの度胸が欠けている。


「鬼ごっこはやらないよ~ざんねんでしたっ!」

「…こ、此処まで普通する!? ふざけてんじゃないわ…!!」

「ん?あれ?きみそんな口調だったっけ?
なんか違ったような~…いっか!思いだせないし!」


化けの皮が剥がれ落ちたのは『少年』の方であった。アレスが『キャラ作り』と称したのは、まさしくその通りだったのだ。
カマトトぶるのは好きではないし、一般と同じでは華が無い。
定着させようとしていた『男装キャラ』としての口調は、容易く崩された。
けれどスノウはその変化すらまともに気付けない。


「……な、…なにを、何をする、つもりよ…!?」

「どうしようか?どうされたい?きみはトウマくんじゃないから、正直ここに乗り込んできた時点で人生詰んでるんだよね。ぼくね、トウマくん以外の人にワルイコトじゃまされるのすっごくきらいなの!」


スノウがにこにこと朗らかな笑みを浮かべながら語る度、少年の眼に涙の膜が張る。手も額も汗ばみ、喉や口がカラカラに乾いて酷く呼吸がしにくい。
全身の震えはいつまでも止まらず、歯がカチカチと鳴る。


「…た、助けて…、くれない…?」

「ほぁ?」

「見逃して!お願い!捕らえてる特殊な力を持った吸血鬼は全て譲るから!私の財産も全て譲るから!私の物をどうしようが構わないわ!もうアンタの邪魔はしないし、現れない!だからお願い…!命だけは…っ!」

「はい却下」


必至の命乞いはあっさりと棄却された。とうとう少年の顔に絶望が浮き上がる。
ごめんねー、そういうめんどくさいの聞いてらんないからさー。悪びれもせず返した。
希望を無くした相手の表情の変化を楽しみながらスノウはだぼついた裾を顎に当て、思案する。
そして閃いたとばかりに両手をパン!と叩いた。


「あのね、アレスくんがね、前に言ってたの。たしかー…ヒトサマの役に立つこと一回でもしてみろ?だったっけ?ぼくあんまり記憶力良くないからどうだったかなー!まぁいっか!
だからたまにはやってみようかなって思うんだ!



よし!きみを世界中の役に立ててあげるよ!」

「…っ、え、…?」

「その為には移動しないとダメなんだよね~、あれれ?きみなんで足が凍っちゃってるの?それじゃあ動けないじゃない!」


スノウ自身が足止めをしたというのに彼は既に忘れている。
どうしよっかー、どうしたら動けるようになるかなー。うんうん唸った後、再び「良いコト思いついた!」と告げ、辺りをキョロキョロし始めた。
そしてある方向に歩いて何かを拾い上げ戻ってくる。

スノウの手に握られていたのは、少年を迎え撃つ為に誰かが持ち出した大振りの鋸(のこぎり)だ。新品の刃は幸い何処も欠けていない。
真新しい工具の表面が鏡の様に光って少年の顔を映した。

それで何をするのか。
―――…口にするのは愚か過ぎるだろう。







スノウは鋸の鋭利な刃を少年の足に宛がった。







「…ぇ、え…、ま、待って…!待って待って!! アンタ、な、なに、なにを……!!?」

「だって動かない足があったってしょうがないでしょぉ?」


スノウは菩薩のような綺麗な笑みで、鬼神の宣告を放つ。



「足を斬り落としたら腹を裂こうね?きみの臓器はきっと貧しい人達の役に立つから、喜んで良いよ!これできみは本当の『ヒーロー』だ!」



――この世の物とは思えぬ断末魔と何かをゴリゴリと断ち切る音が、死臭に満ちたビルの中で延々と残響し続けた。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

眼を引く大文字で印刷されている見出しは『未明の猟奇事件!T大学付属総合病院前が真紅に染まる!!』等と言うものである。

トウマがざっと記事の内容を流し読む。どうやら夜も明けきらぬ病院前に綴る事も躊躇ってしまいそうな凄絶な光景が広がっていたのだという。

病院玄関前に散乱した血まみれで生々しい本物の心臓、途切れ途切れの腸、胃酸や残留物が漏れ出した胃、ぺちゃんこの腎臓、真ん中から切り裂かれた肝臓…無数の臓器と、引き千切られてただの塊となっていた脂肪、肉がこびりついたままバラバラに切断されていた骨と、ぐちゃぐちゃに潰された脳味噌、散乱した二つの目玉…人一人分の血液が床一面に垂れ流されていたらしい。
誰もが卒倒しても可笑しくは無い惨たらしい現場に置かれていた小さな紙切れ。記されていた文字は

『お好きに役立ててください!』


…子供が書き殴ったような不揃いなメッセージが、事件の異常性に拍車を掛けていた。




「怖いじけんだねー!怖い怖い!ぼくたちも気をつけなくちゃ!ねぇねぇそれって犯人だれなの?きっとものすごく怖いヒトだよね!


ぼくにはぜーったい真似できないもん!鬼みたい!」


そう言いながらスノウは温かいパンと真っ赤な腸詰ソーセージへと美味しそうに齧りついた。
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クロノ巣さん (7dmy55dn)2020/1/30 00:03 (No.34309)削除
シキシマの秘密













シキシマの秘密、それは産まれる事なく母親のお腹の中で既に死んでいた九頭朗の双子の兄弟でした。
その魂が偶然九頭朗の中に入って誕生した人格が[シキシマ]と呼ばれる存在です、性別がありませんもはや只の概念的存在です
そんな彼もしくは彼女が一体どんな人なのか、裏設定と共に見ていきましょう




さて皆さんご存知シキシマは九頭朗の双子の兄弟が産まれることなく魂だけが彼に入った存在と語られました。でもまだ疑問点は残ります、二つ目の人格と言えどこうも成長度に関しても社交性に関しても何故ここまで差があり欠如しているのか
それは彼、もしくは彼女が「産まれる事がなかった」事と関係があります。そしてそれは彼もしくは彼女が悲鳴を求めることと繋がり同じ場所に着地するからです
更に言えば九頭朗もシキシマも笑顔以外の表情をしないことにも絡んできます、こっから先ぶっ飛んでるんでめんたまひんむいて見ましょう(迫真)
実はシキシマ、精神状態が赤ん坊のまま成長しました。彼もしくは彼女だって産まれたかった、赤ん坊として最初の仕事は[産声を上げること]この一点です。
しかし彼or彼女はそれが出来ません、それは何故か、だってもう肉体がないから。だから彼or彼女は自分の代わりに誰かに鳴いてもらう事で自分の産声上げたい欲求を満たそうとしてるんですね
赤ん坊の産声に近い人の鳴き声、それは悲鳴という形として我々に認知されています。
だからシキシマは自分の産声の為に人に悲鳴を上げさせてるんですね、はい、メメントモリ 
そして何故笑うのか、それは我々が一番よく知っています。
だってそうでしょう?新しい命が産まれるそれはとても喜ばしいこと笑顔じゃない人が居る筈がない。
シキシマからすれば悲鳴が上がる日は何時だって自分のバースデー、産まれた時には皆ニッコリ笑顔赤ん坊だってそうです。
悲鳴を聞く度に自分が産まれている感覚に陥る彼or彼女は常に笑っているんです。
自分が崩れるほど、それに侵食された九頭朗も笑顔以外の表情が出来なくなりました、尚本人に自覚はありません。はい、メメントモリ
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焼売さん (7dczuqzy)2020/1/26 00:23 (No.34079)削除
とあるアル中機動官の昔話①

紫藤陣一郎の父親は吸血鬼としても、そして人間だったとしても屑だった。
強い者には徹底的にこびへつらい無様を曝す。
父の土下座なんて何百回と見ただろうか。
その癖、弱い者には威張り散らし、暴力を振るった。
そしてその『弱い者』には実の息子である陣一郎も含まれていた。
父は日常的に陣一郎に暴力を振るい、『餌』の調達に行かせた。
陣一郎が必死に人間を狩っている間、父親は家で陣一郎が狩った人間を貪っているか、適当に攫ってきた女で性欲を満たしていた。
血の不味い人間を狩ってくれば殴られ、行為の最中に帰ってきても殴られた。
幼少期の陣一郎に生傷がない日はなかったくらいだ。
たまに機嫌のいい日に父親が人間の生き血を振る舞ってくれたが、父親と同じものを口にするのを忌避した為、また殴られた。
そんな彼がどうやって生き延びていたかと言うと、自分と同じように虐待を受けていた人間の少女の血を吸っていたからだ。
彼女と出会ったのは陣一郎が住んでいたスラム街の近くにある公演だった。
腹を空かせた陣一郎の前に現れた少女の姿は自分ほどではないにせよボロボロだった。
髪はぼさぼさで冬だというのに薄着で、微かに肌が露出しているところからは青痣が覗いていた。
同情や哀れみこそするが、吸血鬼である自分は関わり合いになってはいけないと距離を置いていた。
だが、吸血鬼の本能がそれを許さなかった。
目の前の『美味しそうな』少女の血を吸いたくて吸いたくて堪らなくなってしまったのだ。
同時に、父親と同じになるのを拒む激しい拒絶もあった。
結果として、陣一郎が彼女を襲うことはなかった。
何故なら彼女の方から血を吸わせてきたからだ。
彼女の血を吸って正気を取り戻した陣一郎は、度々彼女と会うようになった。
自分を吸血鬼と知って尚受け入れ、血を吸わせてくれた。
生き延びさせてくれた。
それを機に陣一郎と少女は度々会って他愛のない会話をしたり、愚痴り合ったり、たまに血を吸ったりという関係を続けた。
少女は悪く言えば図々しく、良く言えば他人の心に入り込むのが上手かった。
そして陣一郎は少女が自分の内に入り込んでくるのが愛おしくてたまらなかったのだ。
今思えば、これが彼にとっての初恋だったのだろう。
しかしそんな事生まれてこの方ろくな環境で育っていない陣一郎にとってはわかるわけもなかった。
この束の間の逢瀬が彼にとって父親の理不尽さから逃れられる唯一の憩いの時間だった。
その時間も、程なくして終わることとなった。
ある日家に帰るとまた父親が女を家に連れ込んでいた。
いつもの事かと思いながら、暴力に耐えようとすると、珍しく父親は上機嫌そうに陣一郎に話しかけてきた。
「お前、こんな上玉狙ってたなんてよぉ。ガハハ、小生意気なクソガキの癖して中々隅に置けねえじゃねえか」
首筋から血を垂れ流して倒れている少女は、よく見知った少女だった。
少女の瞳は虚ろとなっており、生きているのか死んでいるのか判断できない。
ただ、その少女の姿を見ただけで陣一郎の血は沸騰しそうなくらい熱くなり、頭が真っ白になった。
気付けば猛然と目の前の人の形をしたケダモノに襲い掛かっていた。
だが当然普段吸っている血の量も体格も歴然とした差がある中で勝てるわけもなく、いつも通り、否、いつも以上に殴られた。
顔面が赤黒く変色し、最早原型を留めていないほどに醜く腫れあがった状態で浅い呼吸を繰り返す。
「すっとろくて哀れで、ほんと愚図だなお前は。母親そっくりだぜ。まぁ、そんなんだから特捜に追われてたあの時、囮にしてまんまと逃げおおせれたんだがな。ギャハハハハハハ!」
父親は哄笑しながら、また少女にまたがり行為を再開しようとした。
陣一郎は痛む身体を無理に起こす。
そしてフラフラと父親の背後に立った。
「あ?なんだ。まだ殴られたりねえのか。それとも、へへ。お前もこいつとヤリてえのか」
下卑た笑みを浮かべながら振り返ると、その額にナイフが突き立てられた。
「あ”…?」
数秒何が起きているのかわかっていなかったようだが、理解するとすぐに悲鳴を上げ、取り乱しながらナイフを抜こうとする。
そんな父の首にもう1本ナイフを刺す。
苦しみもがきながらナイフを引き抜くが、引き抜いたところで出血も痛みも止まらない。
それもそのはず。
今、陣一郎が刺した物はスラムで吸血鬼の餌食になっていた捜査官の死骸からくすねたものだからだ。
「ご"の"……クソ"ガ"キ"……」
血のあぶくを吐きながら最後の抵抗で陣一郎の首を絞めようとする。
しかしもうろくに力も入らない。
「い"や"だ"……じ"に"だ"ぐ"ね"え"……だ"ず"げ"で"ぐ"れ"」
呻き声を漏らしながらゆっくりと陣一郎の首から手を離し、そのままさっきまで父だったモノは只の肉塊へと成り果てた。
陣一郎は死骸へは目もくれず少女の方へ歩み寄った。
「大丈夫……ねぇ……」
彼女を抱き抱え、呼び掛ける。
少女は既に事切れていた。
どのくらい泣いただろうか。
何を考えていただろうか。
少女を抱き抱えると、陣一郎はスラムを出た。
向かった先は特捜の本部だった。
陣一郎がした事は単純だ。
『自首』だ。
父親に命令されていたとはいえ、人を殺めたのは事実だ。
それに対して言い逃れるつもりはない。
だからこそ一切隠すことなく善行も悪行も、自分がしたことを全てをつまびらかに話した。
すぐに収容所に収監されたが、異例の速さで出所、機動官となった。
この時、陣一郎は13歳であった。
陣一郎は実に真面目な……真面目過ぎる機動官だった。
捜査官からの理不尽な暴力や嫌がらせにも耐え、吸血鬼に対しては例え誰であろうと容赦なく斬り捨てた。
それが例え捕獲対象の者であろうと、既に降伏の意を示した者であろうとお構いなしだった。
彼の眼はいつもひどく冷めた顔をしており、そして誰に対しても冷たかった。
決して笑わず、怒らず、ひたすらに職務に全うした。
そんな彼に誰も近寄ろうとしなかった。
ただ1人の女性を除いて。

続く
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さん (7d5lsv1s)2020/1/24 23:56 (No.34003)削除
色に染まる
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